茶話

逢魔が刻?はたまたコミカル?

桜の花びら舞い散る、あたたかい夜の話。夕飯の買い物をおえ,家路を急いでいた。 家路の途中に,6車線もある道路を渡るために、歩道橋がある。 私は,重い袋をかかえながらそれを登っていた。突然,足もとをすり抜けていく黒い影。ネコか?いや、ネコではな…

ツルチック ー『眠る盃』より

向田邦子さんの随筆(小説も)が好きで,ふと読み返したりします。 思い出や日常のエピソードを簡潔に鮮やかに描き出してらして,そして,時代背景は違えど,「そうそう,こういうことあったなあ」と共感することもあり。 そんな中に,「ツルチック」という…

背表紙の紆余・曲折

手元の辞書で引いてみたら,「紆余」も「曲折」も,どちらも“曲がりくねっている”ことを表す言葉なんですね。「紆余」のみで調べたことはなかったので,ひとつ賢くなりました。今年の夏休みは,家でぐーたら本を読む時間も当然ありまして,何かの拍子に,私…

鎌倉または湘南へ

小説や漫画を読む醍醐味は,なんといっても,自分がイマいる空間・時間から切り離された場所へ行ってしまえることにあって,夏の暑い日に,京極夏彦さんの『鉄鼠の檻』を読むのもオツなもんです。(暑さに身をまかせて『姑獲鳥の夏』を読むのも,それはそれ…

Goodbye, Ray Bradbury

SF作家のレイ・ブラッドベリの訃報が,昨日届きましたね。 ご健在だったことすら知らなかった一読者に過ぎませんが,出会いのきっかけは,村上春樹さんの『風の歌を聴け』でした。*1風の歌を聴け (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: …

マイ 『ラ・タ・タ・タム』

ふとしたときに, 昔読んでいた絵本,お気に入りだった本を思い出すことがあります。 でも題名も作者も覚えていない。 幼い頃は,背表紙の色味や模様で,お気に入りの本を把握してました。9歳のときに,1度だけ引越しをしたことがあります。 今まで自分たち…