新選組血風録(1998)@テレビ朝日
時代劇が好きです。よりいうと,殺陣が好きです。
でも,血肉わきおどるような,そして舞のような殺陣をテレビで観る機会は,残念ながらほとんど無くなってしまいました。
時代劇という設定上,時代にそぐわない思想も入ってきてしまったり,なによりベテランの制作陣が少なくなってきたりなどの事情があるのかもしれませんが。
15年くらい前までは,年末には「忠臣蔵」のSPドラマが放送されるのがお決まりだったように思いますが,それももうないですね。
時代劇への哀惜の念は尽きませんが,
そもそもは,いま放送中の「八重の桜」で村上弘明さんの声を聞いたのが,記憶の扉を開けるきっかけでした。
といった配役で,それを聞いた当時も「いやいや,近藤さん老けすぎでしょ!」とつっこみを入れたものですが,,,ともかく,その配役でした。(渡さんは大好きです)
筋は,司馬遼太郎の『新選組血風録』を忠実になぞったというよりは,あくまで”原作”ということで,肉付け・そぎ落としを適宜,というものだったように思います。
ネット上にある感想をざっと拝見した限りでは,残念ながらあまり評価は高くないようですが,個人的には,エンディングが大好きでした。
主題歌であった松山千春さん*1の「さよなら」は口笛から始まる曲なのですが,それに合わせて土方役の村上弘明さんが”近藤さんよ...”と語りだし...。
その語り口調と口笛の相乗効果で,彼らの今後の運命を予感させるような,そんな切なさが感じられ,強く記憶に刻まれています。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/04/18
- メディア: 文庫
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