2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

恍惚の人

古びていないというか,まさに今の時代でも共感できてしまうお話。 「親の介護」という部分だけでなく「女性の社会進出」という部分でも。 シリアス主題なのに,読み進めていると文章からコミカルさも漂ってきて,救われます。恍惚の人 (新潮文庫)作者: 有吉…

グレン・グールド Bachのインベンションとシンフォニア

小さい頃ピアノを習っていたことがあるのですが,バッハの弾き方が変わっていると先生にいわれたことがあります。バッハの頃のピアノは今と違うものだし,それも踏まえてもっと淡々(?)と弾けばいいのよ,と教えられたけど,なかなかそうは出来ず。切ない…

有頂天家族

ほんわかと,在りそうで無い世界に遊びに行ける本。 結界を張れる作家さんの一人ですね。 最近はちょっとお体の調子が悪いようなので心配ですが,また新しい作品を期待しております。有頂天家族作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2007/09/25メ…

時を青く染めて

恋愛小説には「エロス」が欲しいと思うタイプです。 欲望のままにつき進まないことで生じるもどかしさを燃料にして,さらに燃え上がってしまう大人の恋。 そんな恋がしたいわけではないけれど,読む分には楽しいのです。時を青く染めて (新潮文庫)作者: 高樹…

真田騒動 -恩田木工

『剣客商売』へ先に触れたものの、池波作品との初めての出会いは、 この『真田騒動 -恩田木工』です。弟・真田幸村と較べると、あまり表舞台には出てきていない兄 ・真田信幸の魅力にやられてしまう作品。 彼らが実際はどのような人であったのか知りようもな…

剣客商売 -黒白

これで、秋山小兵衛も見納めかと、寂しくなってしまう作品。 しかしながら、書き手がある程度の年齢に達しないと書けないような、ある種の老いや諦観も感じられたりして、味わい深い番外編です。TVドラマ「剣客商売」は、俳優の藤田まことさんが演じられてま…

ご挨拶

はじめまして、chiroleenです。「日なたの縁側」 日なたでぬくぬくとあたたまりながら、お茶をすすりつつ、とりとめのないことをしゃべる縁側...そんなイメージで、 これまでに読んだ本や漫画、観た映画、普段の生活から考えたこと、感じたことなどなどを書…