鎌倉または湘南へ
小説や漫画を読む醍醐味は,なんといっても,自分がイマいる空間・時間から切り離された場所へ行ってしまえることにあって,夏の暑い日に,京極夏彦さんの『鉄鼠の檻』を読むのもオツなもんです。(暑さに身をまかせて『姑獲鳥の夏』を読むのも,それはそれであり。特に冒頭とか。)
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/01/05
- メディア: 新書
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- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/08/31
- メディア: 新書
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まずは,
- 作者: 佐藤多佳子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/10/28
- メディア: 文庫
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いまは絶版になってしまっているようですが,新潮社の『新潮現代童話館』という本に『黄色い目の魚』というタイトル*1で,小説の一部(目次で「黄色い目の魚」とある部分)が収められてまして,読んだ当時は小学校高学年くらいだったかな,インパクトのある作品でした。
それから何年もときが流れて,ふと中吊り広告や本屋の店頭で「黄色い目の魚」というタイトルを見かけるようになって,「あれ???」「もしかして???」となり,再会した作品です。文庫本のあとがきを読んで,「ああ,やっぱりあの作品だったんだ!」と嬉しかった。
自分の信じるカタチを貫くことは,ときとして周囲との摩擦を生んだり,馴染めなくさせたりするものだけど,不器用ながらもぶれない登場人物たちが愛おしい。そして,物事に向かう姿勢としてのマジメ・フマジメの選択を思春期に突きつけられた木島くんは,ラッキーだと思う。
つぎは,鉄板ですかね,
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: コミック
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こちらも鉄板か,
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1996/10/03
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鎌倉が舞台といえば,この往年の名作も,
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/05/16
- メディア: 文庫
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はじめて読んだ頃は,”Kの自殺のきっかけは自分にある”と思ったまま先生は命を絶った,と捉えていたのですが,再読するうちに,”それだけではなかった”ことに先生自身気づきつつも,自分もまたKのように命を絶つしかなかった,という認識に変わりました。漱石の作品は,印象的なフレーズが多いですよね。『こころ』では,「恋は罪悪ですよ」と「向上心のないやつは馬鹿だ」を挙げておきたいと思います。
最近読んだので,これも追加。(2012/9/29)
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 文庫
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取りあえずは,このくらいで。
また気づいたら追加してみようと思います。