背表紙の紆余・曲折

手元の辞書で引いてみたら,「紆余」も「曲折」も,どちらも“曲がりくねっている”ことを表す言葉なんですね。「紆余」のみで調べたことはなかったので,ひとつ賢くなりました。

今年の夏休みは,家でぐーたら本を読む時間も当然ありまして,何かの拍子に,私は栞をはさまず,お腹の上に本をぱたっと置いたのです。と,「あ,曲がっちゃう!」との夫の呟きが聞こえてきまして。。。
私は,細かなページの折れや曲がりには無頓着なたち(ハカマは真っ先にとる)なので,そのこだわりの差にちょっと驚いた瞬間でした。

夫とはかれこれ10年弱の付き合いですが,やはり一緒に暮らしてみないと分からないこだわりってあるものですね。
これからも,お互いの価値観をすり合わせるための紆余曲折を経つつ,月日を過ごしていくんだろうなと,改めて感じたひとときでした。

で,そういえば,“本の貸し借りをめぐるエピソード”として,(何巻目か忘れてしまったけれど)似た話が乗ってたな(つい乱雑に扱って,借りていた本のページを曲げてしまい...というエピソード)と,ふと思い出した漫画(よしながふみフラワー・オブ・ライフ』)を最後に載せて,8月最後を締めくくります。